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 本日、普代村太田名部地区で、鵜鳥神楽の巡行が行われた。この地区は、小規模ながら、三陸沿岸随一の漁場で知られ、住民のほとんどが、漁師で構成されている地区である。
 鵜鳥神楽は、三陸沿岸漁師の、厚い信仰を受けて、古くから続く、鵜鳥神社を大神とし、民間信仰がもとで、各地を廻る巡行のスタイルをとる神楽である。人が神様に会うため、神社へ出向くのではなく、巡行先に鵜鳥神社の神様(権現様)がくるという、全国的にも珍しい神楽だ。
 今期は不漁となり落ち込んでいた漁師達だが、この日は、顔見知りの若い舞手が、参加したのもあり、地区のお母さんたちより、黄色い声援も見られた。最終演目の恵比須舞では、地元特産の荒巻鮭を釣る、恵比須様の様子が、可笑しくもあり、来期の大漁への願いを載せ、大賑わいで締めくくった。


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